あなたの人生の物語


トップをねらえ2! 第06話「あなたの人生の物語


最近、特にアニメを語るときに俺がよく使う言葉に「気持ちいい」があります。
有り体に言えば、感情移入できて、作品に入り込めて、そしてカタルシスが得られた、そんな感じ。
結局はその感じ有無が、傑作、名作、せいぜい佳作まで、は決めると思う。


その意味でトップ2,第06話は、見てて気持ちよかった。
最初の2話までの感想は「ただの良くできたアニメ、トップを語る意味はない」というものだったんですが、
4話でそれをすっかりひっくり返し、この6話に落としてくれた。
「良くできた、トップをねらえ!の続編」であったと思います。


まぁね、「バスターマシン19号」とか演出として、
ぶっちゃけズルいというか、トップをねらえという過去の財産の活用なんだとは思うんですが、
いいんです、それで俺は気持ちいいんだから。



ただし、ストーリー的には不満もある。
特に最後のノノの扱い。結局どうなったかもよく分からないんですが、
そういうこと以前に、最終的にノノがラルクのもとにいない結末、っていうのが、俺としてはイヤ。
結末として美しいかとかそういうことは置いておいて、最後にはヒバリを見に行って欲しかった。


「多元宇宙内 時空検閲官の部屋」というのが出てきたので、
俺の付け焼き刃のSF知識をもとにすると、多元宇宙=平行世界がありえるってことで、
無限に分岐した世界の中で、ノノとラルクはヒバリを見に行き、その情景(ノノの空想にあらず)をノノは語ってるのかな、
あと、別宇宙の様子を語るあのノノは、時空検閲官=絶対観測者になったのか、とか思うけど。


あー、だから神様なのか。
でもノノは神様になんかなる必要はなかった。「普通の女の子」として、ラルクと友達になって欲しかった。
そこが残念ではあります。