電波的な彼女


電波的な彼女 ~愚か者の選択~ (スーパーダッシュ文庫)

電波的な彼女 ~愚か者の選択~ (スーパーダッシュ文庫)


電波的な彼女 ~幸福ゲーム~ (スーパーダッシュ文庫)

電波的な彼女 ~幸福ゲーム~ (スーパーダッシュ文庫)


女最強。
女最凶。


これがこの作品のテーマなのか。
硬派な不良、柔沢ジュウはひとりでは何もできないヘタレ男。
電波、二重人格、男嫌い、事件を解決するのは彼女たち、主人公は何もできず。


旧時代的な男が無力で、代わりに活躍するのは女性たち。
そして起こる事件は、異常殺人、人身売買、新興宗教、現代の心の歪み。
非常にデフォルメされているものの、ある意味、現代社会を表現しようとした意欲作か。


今現在のラノベクオリティの平均点がどの辺なのか、よく分からないが、
俺は面白いと思った。特に3巻。
型にハマった作風ではないという点においても、オススメできる。




<追記>
むしろこの作品のテーマは、女に劣る男の諦観ではなくて、
本質的には絶対男は女には勝てないんだから、気持ちだけでも前向きであれ、
ということのような気がしてきました。


まぁ、そんな感じのお話です。