太陽の坐る場所
辻村深月は、俺が大学時代を通して一番好きな作家と言えると思う。
ノベルスの頃はずっと買ってたんだけど、ハードカバーになってからは手を出してなかった。
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/12/15
- メディア: 単行本
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第1章から2章くらいまでを読んでると、なんか湊かなえの「告白」を連想して、
あんなに「優しい」作家だった辻村深月が、こうも人間の醜さをグロテスクに描くんだなー、と、
途中ちょっと残念な気持ちになりながら読んでみたり。。。
みたりしていたものの、後半、「島津謙太」の章あたりから雰囲気が変わってきて、
あー、やっぱり辻村深月の作品だと、ちょっと安心。
この作品のテーマは、さしずめ二度目の卒業、といったところか。
先日、高校時代の友人と会ってきたばかりの自分には、正直感じるところもかなりあった。
当時の思い出とトラウマを「過去」にまとめて、「現在」を生きないといけないんだよね、うん。
最近、来春からの就職を考えると少しブルーになって、ピーターパンシンドロームが重症化気味なのでした。
島津謙太、分かる気がするよ、お前の気持ち。俺もこいつみたいに働きたい・・・