エヴァ破みた


おぉ、また1ヶ月たってしまった。
ここ最近はニートフリーターのくせに、それなりに忙しく過ごしていたのですが、
その合間を縫ってヱヴァンゲリオン新劇場版:破、観てきました。


感想を一言で言うなら、凄すぎる。


自分は残念ながらエヴァのリアルタイム世代ではないのですが、
中学生の頃に一通り観て、高校時代に中古でビデオを全巻揃えたので、
たぶん通しで3〜4回は観ているはず。思い入れもトラウマも、まぁそれなりにあります。


それが10年以上たって、こんなクオリティの新作をまた観れるとは。なんと幸せなことか。
「序」のときも凄いとは思いましたが、所詮はTVの再編集+αだった前作と、
過去を全て塗り替えていく今作「破」では、その破壊力はオーダーで違うと言わざるを得ません。



と、絶賛したところで。
それでも俺は、あの「前向き」なエヴァを素直に喜べなかったりもします。
理由は二つあって、一つはあのキャラクター達が、なんだか偽物チックに見えてくること。
かの公式二次創作コミック「碇シンジ育成計画」のキャラが紛れ込んだかのような違和感とでも言えばいいのか。


いや、綾波 (or アスカ) はそんな行動取らないし、という「公式」に対しては全く意味の無いはずのツッコミを、
思い浮かべずにはいられないのが、感情移入を阻んだ理由であったと思う。



そしてもう一つが、制作者サイドへの不信感、でしょうかね。
なんというか、エヴァがこんなに「ポジティブな世界観」に存在するわけがない!、という拭いがたい先入観が、
どうせシンジには裏切られるんでしょう、アスカには嫌悪されるんでしょう、レイはどうせ三人目で、
最後にはみんなあぼーんで、視聴者に絶望とトラウマを植え付けるんでしょう、とか思ってしまうんです。


だからアスカのあのシーンは、むしろ、やっぱりこうなるのか、って感じだったし、
最後のシーンは、単純に驚きであったが、どうせ次でひっくり返されるんだろうと、未だに思ってます。



ただ、ネットではこの前向きエヴァを絶賛する向きが多くて、それは世代には関係ない気がしなくもない。
むしろ新世代の皆様は、フツーに面白かった作品ととらえるのだろうか。
少なくとも、上のような捻くれた感想は一般的ではないように思う。んー、俺だけなのかな?


よし、それを確かめるためにはもう一度観なければ!! 来週の水曜あたりかなー