Mysteries of the human body


人体の不思議展に行ってきました。


いやぁ、一見の価値ありですよコレは。
薬学部とか看護学生とか、医療系で、かつ解剖経験を持ち得ない人は見に行くべき。
何が勉強になるとかそういうのは置いといて、「実物」を見ること自体に価値がある。


大体、この前聞いた話では医学部生は2年生の前期で、既に解剖の実習があるそうですぜ。
電気泳動もしたこともないような、ピペットマンも触ったことのないような2年生が、
(当たり前ですが「実物」の)献体を解剖していくそうですよ。


それに引き替え薬学部なんて、1年の前期・後期に機能形態学があるだけ。
コレで解剖学も生理学も終わりですよ。つか、ほとんど生理学ですよ。あとは薬理。
有機化学の授業が、、、えっと7コマ? 3年間で7コマもするんですよ。


常々思うんですが、医学研究に関わる限り、さらには臨床でやって行くにあたり、
現行の薬学部生、、、薬学の教育って頼りなさ過ぎると思わずにはいられない。
極論すれば、医学系生物学を研究なんて、みんな医学部がやればいいと思うもん。
基礎生物学は理学部ね。薬学部の教育ってのは、ライフサイエンスするにあたってあまりに中途半端。



ある意味、学際的といえるんだけどね。有機化学が無駄だとは思わないし。
ましてや、薬学部生の1/3は有機化学系の研究室に行くわけだし。そういう人には医療薬学なんて不要だしねぇ。
最初から生物系と化学系で分かれるコースってのもありだろうけど、高校生では選べないだろうしなぁ。
薬学部6年生の、3年の段階で選ばれちゃうシステムですら、早いと思うし。。。少なくとも俺は選べてない。



まぁ、あれだ。教育システムに文句を言っても仕方ない。
なかなか難しいんだけど、機会を見つけてこういう経験を積まなきゃいけないし、積みたいと思う。
学会とかで専門の知見も深めたいけど、一般的なレベルの知識もね。




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