それボク


それでもボクはやってない


痴漢冤罪モノの社会派映画。監督は「Shall we ダンス?」の周防正行監督。見たことないケド。
超映画批評98点という稀に見る高得点だったので、時間がある今の内に(勉強しろ)観てきました。


断言します。俺がこれまでで最も感情移入して観た映画です!
なんと言っても、全く映画を観ない自分ですからね。前に観たのはヒトラーで、その前は笑の大学かな。あとZ。



なんかねー、作り手側の思った通りに、自分の感情がコントロールされていた感じ。


暴力的な警察官にイヤミな副検事の取り調べ、担当の女性弁護士にはジト目で見られ、
裁判官には揚げ足ばかり取られる、そんな主人公(痴漢の被疑者)に辛いシーンでは、
体制側を支持する保守主義者を信条とする俺をして、日本の警察・司法システムに怒りが沸いてくる。


一方で、「無罪病」の裁判官、無実が明らかになりそうな再現ビデオ、最後の最後で出てきた目撃者、
主人公が助かると思えばホッとする、そしてその直後にそれがひっくり返ると。
自分の感情レベルが、下がって上がってまた下がって上がってやっぱり下がる、そんな2時間半でした。


ラストシーンではあまりの衝撃に、気づけばポップコーンの紙コップを握り潰してましたよ。



この映画は日本の刑事裁判の問題を、痴漢冤罪というテーマで描き出したドキュメンタリーっぽい作品ですが、
決してノンフィクション、ルポルタージュではなく、あくまでフィクション。
観客に感情移入させ、喜怒哀楽を提供する、十分に面白いエンターテイメントでした。


是非、観るべし。




ツンデレ風味な新人裁判官萌えと見せかけて、頼りになる元カノ萌え。
あと、新選組!で土方役であった山本耕史に激しく萌え。本当にファンになりそう(笑)