最近読んだ本。


ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典 (講談社ノベルス)

ザレゴトディクショナル 戯言シリーズ用語辞典 (講談社ノベルス)


ザレゴトシリーズの用語集、、、用語集なのか、これ?
むしろ作者による舞台裏トーク集って感じ。なんか同人でこういうのありそう。つか見たことがある。
これを商品にしてしまうところが、ファウスト系であり、太田編集長なのかな。


好きな人には非常に楽しい本だし、
戯れ言ファンのメインストリームは俺らの類縁体だろうから、大方楽しめるとは思う。
でも戯れ言読者の何割か、何パーセントかの人には、全く理解できないとも。


マニア向けの本ではないけれど、マニア的な人向けの本。



ちなみに、こっちはともかく全巻収録ボックス5800円はどうかと思う。
Tシャツやらティッシュやらって要るか? 書き下ろし小説+ボックスで1000円まで。
あとは豪華版と通常版で分ける、ぐらいはしろよ、講談社




死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)

死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)


乙一の小説は、GOTHとか暗黒童話、失踪HOLIDAYあたりを読んだけど、
俺の中で評価B+から抜け出せない感じ。もしくはスタートダッシュの惰性でゴール。


選んでるテーマというか題材というか、ガジェットというか小道具というか、
一言で言えば文庫の裏のあらすじに書いてることにはすごく興味が持てて、
小説の中でも起承転結の承ぐらいまではかなりいい所まで行くんだけど、いつもオチが弱い。


今回も「先生にいじめられる小学生」と「その復讐」って部分はかなり面白げで、
特に俺は先生見習いの皆さんをよく知ってるからね、ある意味生々しさを持って読めた。
でも、「死にぞこないの青」の登場する意義もよく分からなかったし、
最後の結末も寓意的ではあるけど、ストーリーとしては尻すぼみ感が拭えない。


まさに、GOTHや暗黒童話の時と同じ。黒い話なのに後味が残らないんだよね。
もう少し糸を引く読後感が欲しいんだ、俺は。せっかく黒乙一なんだし。




次はこれとこれを読む予定。また週末喫茶店に籠もろうかな。

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)


失明をした女性の家に隠れ住む、奇妙な同棲生活。あぁ、面白げ。


脳髄工場 (角川ホラー文庫)

脳髄工場 (角川ホラー文庫)


今読んでる本。ジャケ買いしたら、以前読んだ海を見る人 (ハヤカワ文庫 JA)の人だった。
そっちはハードSFで予想以上に良かったけど、こっちはホラーなのかな。
表題作だけ読んだけど、ちょっと微妙。所詮脳なんて全ては電気信号と化学反応ですよ。