舞-乙HiME#17


舞-乙HiME 第17話「蒼の舞/想い、散るとき」


あーもう、なんていうか。
充填してきたエネルギーを一気に放出したね。
これ1話だけを見れば舞-HiMEのどの回よりも上を行く傑作だと思う。


冷静に考えれば、このアリカとニナの対立の構図の持って行き方は、
前作における舞衣と命、そして巧海くんの死と≒なんですよね。
でも、根本的に違うのは、命は巧海を殺してないけど、ニナはエルスを殺したことです。


ニナが、エルスを、殺しました。


この罪からニナを解放するのって、相当難しいと思います。
まず、アリカが許す許さないの問題ではない。そこは巧海と舞衣の関係とは違うから。
前作の轍からあっさり最終話で生き返る気はするんですが、
最終決戦の時のアリカとニナの応酬は、非常に重いものにならざるを得ないはず。



今回100の内の75までは大絶賛なんだけど、
そのレベルで考えたときに、一つだけ大きな不満があるんですよね。
それは、アリカには負い目がないこと。


今のところ、アリカは罪を犯してないんですよ。
「おじさま=セルゲイ」問題にしたって、あれはセルゲイがニナに対してで、
アリカちゃんは、知りませんでした、なのよね。
まぁ、アリカがニナに黙ってセルゲイに告った事は、俺は問題だと思うんですが、
あれはニナには知られることないまま、大した意味を持つ事はなさそうだし。


エルスを殺したニナ、シュバルツだったエルス、愚王マシロ、悪の黒幕ナギ、
そして諸悪の根源(笑)セルゲイ、みんな後ろ暗いところがあるはずなのに、
アリカだけは、非常にまっすぐに生きている。
この娘視点で物語を追って行くのに、これは後々尾を引いてくるんじゃないだろうかね。



諸悪の根源セルゲイといえば、仮面ライダーマイの恋人って、やっぱセルゲイかも。
もちろんユーイチ・タテということや、セルゲイの兄貴説ってのも考えられるけど、
セルゲイの過去において、「本気にならなかった相手」ってのがいるはずかな、と。


もしそれがマイだったら、マイとセルゲイは恋に落ちるも、
最終的にセルゲイはマイではなく、国、アルタイ、ナギを取ったのかなぁ、みたいな。


まぁ、セルゲイの相手としてはレナがいるんで、これも微妙ですが。
ただ、レナには娘がいる=既婚者なので、旦那がいるんですよねー。
これがセルゲイってのは、、、絶対ないよね。アリカがレナの娘だと思ってたんだから。


ちなみに、レナのリアル娘がニナ、っていうのが今のところ俺の予想。
マシロ様には、本物の王女様じゃないけど善政を敷くことで認められる、ということで。