わたしたちの田村くん2巻
いや、まさか相馬たんを切り捨てて松澤エンドだとは思わなかったんですよ。
- 作者: 竹宮ゆゆこ,ヤス
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/09
- メディア: 文庫
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前回は、ギャルゲシナリオを直列につなげたことが革新的だ、という話でしたが、
これはその後の展開で、松澤さんと相馬たんがイーブンであることが前提だったんです。
一対一恋愛関係をベースとしておきながらハーレムになったら面白いなぁ、的な。
しかし、実際のところは、主人公は相当へたれてくれましたが、
端的に言えば松澤エンド、相馬シナリオは浮気ルートでしかありませんでした。
これって要するに、いちご100%とかと同じじゃん、と。
そうなると、別の視点から興味深いのが、
この作者、竹宮ゆゆこが女性だということなんですよね。いちごの作者も女性です。
少なくとも、天地無用!とセイバーマリオネットJで育ち、
頭のてっぺんからつま先までハーレムモノに浸っていた俺だったら、こうはならんもん。
男性にとっては、いわゆるハーレムモノって違和感ないけど、
女性にとっては、(無意識でも)一対一恋愛関係の前提は崩せないのかも。
この世の中、一夫多妻制はどんな社会にも存在するけど、
一妻多夫制っていうのは聞いたことないですからね。これは本能のよなもの?
竹宮ゆゆこってPCゲーム会社にいたそうで、だからギャルゲ文法なラノベかと思いきや、
調べてみたら、FlyingShineのNoelのライターですもんね。
全くもって、フツーの純愛ものギャルゲを書いてる人じゃなかったという罠。
この性差の疑問を深く突っ込むんなら、少女漫画を調べればいいと思うんだけど、
つまり少女漫画に逆ハーレムものがどのくらいあるか、とか。
まぁ、そこまで考えることではないよね。あくまで、思いつき考察なのでした。