Dual版舞-HiME



タイトルが文字化けしちゃってますが、ノベライズの舞-HiMEです。
メガミマガジンに連載してたのとは別に、書き下ろしのノベライズ。
文庫本一冊に収まる程度にエピソードをオミットしたり改変したりしつつ、
基本はアニメ版ノベライズ。シアーズ編のラストまで。


基本的に、アニメ版に準拠してるんですが(ゲーム版、コミック版に比べれば)、
一番違うところは、舞衣のキャラクター解釈。
舞衣のキャラが、確かに舞衣として間違ってないんだけど、視点が違うというか。


ぶっちゃけて言えば、舞衣の暗い部分が、前半の段階なのに描かれています。



例えば、アニメ版5話に当たるエピソード。
巧海のことがクラスに知られて、泣き崩れる舞衣と、楯が雨の中、、、ってやつ。
楯のフラグが立つ、唯一にして無二のイベント。


ここで、アニメ版の楯は、基本的に舞衣を肯定しますよね。
頑張れって、言うのも言われるのも無責任なんだよな、
お前はもう十分頑張ってるじゃないか、みたいな感じ。


でも、ノベライズ版では、同じシチュで、楯は舞衣を責めるんですよ。
舞衣の境遇に同情しない、普通に接する、舞衣を傷つけない、そんなものを求めるのは、
舞衣のワガママだ、みたいな。そんな都合のいいことあるわけない、って。


しかも、アニメ版では、徹頭徹尾、舞衣の味方だった千絵&あおいコンビも、
他のクラスメイトと同じで、舞衣に頑張れって言うし。


他のシーンでも、付き合いの悪い舞衣に対して、クラスメイトからイジメを受けたり、
シアーズ艦隊を攻撃する事で、戦いに快感を覚えたり、
シアーズ騒動で、あおいが怪我するんだけど、そのことを千絵が舞衣を責めたり。


舞衣をダークに扱ってる上に、舞衣の味方が、一般人には誰もいないって状況。



この解釈が、なんつーか、エグくてあんまり好きじゃないのと、
ノベライズとしての完成度も、まぁ、悪くはないけど、特別よくもないので、
自分的評価は高くないです、これ。


でも、9月に出る下巻は、結構気になる。特にラスト。
アニメ最終話の、全部リセットハッピーエンドとは違う結末になるんじゃないかと。