ラット解剖


今日の実験は、ずばりラットの解剖でした。
やる前は、全然楽勝と軽く考えてたんですが、
実際のところは、もう、本当に全然ダメでした。


グロいとか気持ち悪いとか、そういうのは平気なんですけどね、
生きてるマウスにハサミを入れる、とか、頚動脈を切断する、とか、
そういう行為が、全くできそうになかった。
も、最初からできないな、って感じで、他の人に任せちゃったんですが。



もう俺、動物愛護団体を馬鹿にしない。
だって、あのラットって、メチャクチャ可愛いんですよ。
サイズ的にも、手のひらぐらいはあるし。
そりゃ麻酔はかけますが、そうしたって、呼吸はしてるし、ちょっと動くし。


そのマウスの、のどのあたりの皮膚を、ピンセットでつまんで、ハサミを入れる。
露出した筋肉をピンセットで切り裂いて、気道を確認する。
顎下腺を取り出したのち、頚動脈にハサミを入れて採血。


この段階までは、生きてるわけですよ。
かなり精神的に辛かった。



でも、そのあと、腹部・胸部を開いて、内臓を取り出すと、
それはもう、なんつーか、「生き物」として認識しなくなるので、それはもう平気。
最終的には、黒いビニール袋に入れて、ほとんど「生ゴミ」扱いだし。


たぶん、これもいずれ慣れるんだとは思いますが、
動物実験の辛さみたいなのを感じれただけでも、いい経験でした。




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